「私はチーズか、目玉焼きを乗せるのが好きで……!」
「俺はそんな姫野さんが好きだよ」
「へっ……!?」
「ああ、ごめんねつい本音が……じゃあいっそのこと両方作ろうか」
「うん、作りたい……!
えへへ、楽しみだな」
橘くんと一緒に作るのは緊張するけれど、料理は暇があればたまにするため、ヘマをしない限り大丈夫だ。
それにハンバーグも何度か作ったこともあった。
「そうだよね、俺たちの愛の共同作業がこれから行われるんだ……もう夫婦同然だ」
「夫婦……!?」
相変わらず、橘くんの表現の仕方はすごくて……。
『なに、今さらあの男が変人だってことに気づいたの?』
そのとき、昼休みのことが思い出されて。
先輩も芽衣ちゃんも、橘くんは変だと言っていた。



