深夜



「んんぅー」



ザーザー



雨まだすごい降ってるな



何時だろう?



3時かぁ ずいぶん変な時間に起きたな~ トイレ行こ



トイレに向かっていると



廊下の大きな窓に人影があった



えっ幽霊?やだぁ私こういうの一番苦手なのに~



「由香ちゃん?」



えっ今しゃべった?幽霊ってしゃべるの?あっしゃべるか ってなんで私の名前知ってるの?怖いぃーー



バタッ



やばっ腰抜けちゃった どうしよう



うわぁすごい幽霊がこっちに近づいてくるよぉ。なんで?やだ~



やだぁーーーーーくる~~~



「キャー幽霊~」



とりあえずさけんでみた



「由香ちゃん?」



「やだ~こっち来ないでーしゃべらないでー」



あーどーしよう。涙でてきた~



「由香ちゃん?俺だよ俺。光汰」



「あっ光汰先輩?」



「そうだよ」



「なんだぁ光汰先輩かぁ~よかった~」



「ところで由香ちゃん。俺が幽霊に見えたんだ~」



「えっ何でわかったんですか?」



「だってさけんでたじゃん」



あっそうだ。とりあえずさけんだんだ。恥ずかしいなぁー



「ところで由香ちゃん。どうしてずっと座ってるの?」



「それはぁ~ちょっと腰を抜かしてしまいまして...」



「そっか。じゃあ今由香ちゃんは自力で動けないよね~」



「はい。まぁーたぶん...」



「じゃあ置いてちゃおうかな~」



「えっそれは困ります助けてくださぁ~い」



「え~どうしようかなぁ」



「もう光汰先輩のいじわぅ」



「はいはい。大丈夫だよ」



なんで言いながら優しく指で涙をふきとってくれた



そして...



私を抱えてきた



「えっ先輩?あの~ぉ~これはぁ~」



「だって助けてほしいんでしょ?歩けないならこうするしかないでしょ」



うわぁ~顔絶対赤いよ~ 隠さなきゃ


と思って手で隠すと...



「なんで隠してるの?」



なんて言いながら、光汰先輩が器用に片手で私を抱えながらもう一方の手で私の手をどかしてくる



先輩の力が強いせいか私の顔を隠すものはあっという間になくなった


「うわぁ~赤いね~可愛い~」


えっ可愛い?



ドキッ



うわぁ~またドキッてした なんだろぉ



ってか赤いの見られたぁ恥ずかしい~