「篠原さん、みんなから"魅惑のキス魔"って呼ばれてるの知ってる?
自分から誘惑しておいてキスした男ほいほい振ってるのって、キスが下手だったからでしょ?どう?俺、上手いよ?」
笑う三浦からは、お前これでも男かと言ってしまいたい程色気を感じる。
キス魔…?
確かに私はこの学校の数人とキスした事があるが、抵抗をしないだけで、自分からはしたことはない。
それに、キスしてくれたら心読めるのになぁ、なんてちょっと見つめただけが、誘惑に入るのか?
なにより、さっきの先輩は例外だが、私はこの人なら…と思った人しかキスはしていない。



