「こいつを殺してほしくなかったら、まず泣くのをやめろ。そして私と一緒に来い」

ユミルがそう冷たく言い、アテナが必死で声を押し殺そうとしているのが伝わってきた。

ダメ、ダメだよ。ロネは心の中で叫ぶ。せっかく笑えるようになったのに、泣けるようになったのに、また心が壊れてしまう。そんなアテナを見たくない。

心の中でロネは叫ぶが、その声が届くことなどない。アテナの返事を聞く前にロネは意識を手放してしまった。