〜仁さん〜

スーッと、障子をあけ真澄の次に入ってくる

麗美は高校生だとは思えないほどのオーラを纏っていた

「ご無沙汰しております。仁さん」

という彼女は麗奈さんにそっくりだ

「あぁ。よく来たな」

その言葉ににっこりと笑い

「お2人もお元気そうでなによりです」

と丁寧に声をかけてくる

さすが神宮財閥の跡取りだな

蓮と座り姿勢をただす麗美

すーっと息を吸い込み口を開く

「私は5歳の時の初恋の彼、蓮さんと、お付き合いさせてもらっています。どうか、真澄さんと仁さんのお許しを貰えないでしょうか。とても図々しくてすみません。お願い致します」

と綺麗にお辞儀する麗美

真澄も、蓮も、息を飲んだ

なぜならとても、綺麗だったのだから