オレンジ色の明かりを灯している提灯に、掛け声が飛び交っているお神輿。
クルクルと風の方向にそって回っている風車が可愛くて、その前を子供たちが走り回っている。
「あ、すみません……」
すれ違った人と肩がぶつかって頭を下げる。そんな中で、千景くんに優しく手を繋がれた。
「俺から離れないでね」
千景くんの手は相変わらず大きくて、私のことを優しく包み込んでくれる。
そのあと私たちは美味しそうな匂いに釣られて、たこ焼きやベビーカステラを食べた。
「りんご飴も美味しいー!」
千景くんと一緒だとなんでも美味しく感じて、つい食べ過ぎてしまう。
「一口ちょうだい」
「うん、いいよ」
千景くんもまたりんご飴をかじる。



