耳に息を掛けられ、一気に背中がザワザワッときた。

生暖かっ…ああぁぁっ!



…そして、最大の恐るべき事が起こる。



(…ん?)



気配を感じた時にはもう遅い。



「うっ…ふわあぁぁっ!」



全身にゾクゾクゾクッと、電気のような寒気が駆け巡る。

変な声、出ちゃった…!

い、今、この人…!



「きゃあー!この子、おっきぃー!」



この人、触った!

俺の…触った!

股間…!



フリージアさんは急に「きゃぁぁっ!」と興奮し出す。

…え?何で?

俺の…触ったから?!



「みんなみんなぁーっ!…この子、イケメンで筋肉ムキムキで、あそこ大きいぃぃー!」



大きいって…ちょっと!

そんな大きな声で!



すると、彼女(彼?)の呼び掛けで、俺たちの周りには、わらわらと集まってくる。

まるで、犬の遠吠えに反応した野良犬のように。



「は?イケメン…?」

「何だって?…いつの間に!」

「いやあぁぁっ!イケメーン!イケメンよー!」