彼の形のよい片手が、
私の後頭部にそっと触れ。
流れる様に、私の頬へ添えられます。
ドキリ。
私は今日、何度目とも知れない。
頬へと熱が集まるのを感じながら、考える。
・・・・時那くん。
まるで、人懐っこいネコみたい。
大袈裟でなく。ただ静かに。
人を大切に思ってる。
「····私、守られるの苦手なんだ!
だから、勝手に体が動いただけだから!
君が無事でよかった!!」
私は、その姿を見て。
なぜだかその時できる、1番の笑みを浮かべ、
そう、答えました。
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