それでも、作り続けるお弁当。

今度は、それぞれのことを思って。

神崎くんの好きなハンバーグを入れてみたり。

涼の好きな春巻きを入れてみたり。


だけど、こんなやり方で、合っているのかな……。

もう、自信がないよ……。


それでも作り続けてしまうのは。

あのときの晩ご飯みたいに。

みんなで、笑って食べることが出来たらいいな。


なんて、願ってしまうから。

そんな願い、叶うこともないのかな。