「拡散されたくなかったら……。もう、茜ちゃんと僕たちに関わるな」



千秋くんの言葉に、朝比奈さんは背中を向けて走り去っていった。

朝比奈さんの様子からして、関わることは二度とないんだと思う。


呼吸が整いだし、辺りを見れば、ざわつく生徒であふれていた。


そりゃそうだよね。

こんな校門前で騒ぎを起こしていたら、誰だって足を止めちゃうよね。


ざわつく生徒に囲まれている私たち4人。

そんな生徒に向かって、涼は一言。



「こんなくだらねぇこと、二度とすんじゃねぇぞ」



その言葉は、いじめに終止符を打った。