夏休みがもう少しで終わると同時に、今日は涼の誕生日だ。

それまで、神崎くんと千秋くんと一緒に計画を練った。


部屋の飾り付けや、料理、プレゼントの準備をしてきた。

今日の晩ご飯は、涼の誕生日パーティーだ。



夕方になり、注文していたケーキを神崎くんと取りに行く。

涼は自分の部屋で昼寝をしているみたい。

まあ、『部屋から出ないでね!』と、千秋くんが念を押していたから。

そんな千秋くんは部屋の飾り付けをしてくれている。


神崎くんとケーキ屋さんまで歩く。

歩いているんですが……。



「ケーキに保冷材、入れてもらうのを忘れないようにしないとね」

「うん」



神崎くんとの会話が続きません。

思い返せば、神崎くんと2人きりで話す機会があまりなかったかもしれない。


そのなかでも、会話を探していると。

ふと、疑問がよぎる。