「蓮。 穂村が窒息するぞ」



涼の言葉に、神崎くんは離れてくれた。


良かった。

これで息が出来る。


もう、この3人の前では誕生日の話をしてはいけないと思った。

ため息をつく私に涼が爆弾発言を落とす。



「誕生日は、穂村と一緒にいられれば何もいらねぇ」



涼の言葉に思わず、心臓がきゅっとなる。

乙女心を揺らすには充分すぎる言葉だ。


その言葉に火がついたのか、神崎くんと千秋くんは、



「俺も涼の誕生日祝う」

「僕も祝うからねっ!」



なんて、また騒ぎ始めた。


一件落着……で、良かったのかな?

私は思わず笑ってしまった。