「茜ちゃんっ! 大丈夫!?」



千秋くんが心配してくれるけど、私は笑いが止まらなくなってしまった。


だって。

神崎くんと一緒の点数なんて。

どれだけ仲良しなの。


だけど、神崎くんの許可なしに点数をバラすことはできないので。



「ラッキーセブンだね」



と、言うことしか出来なかった。

千秋くんはその言葉が欲しかったようで。



「そうなの! 僕、やっぱりラッキーなんだよ!」



赤点を取らないくらい頭良いのに、発想がバカ。

まあ、“ラッキーセブン”の単語が出てきた私もバカなのかもしれない。


千秋くんの喜び方が、素直にかわいかったので『頑張ったね』と頭を撫でる。

ふわふわの髪の毛が気持ちいい。


頭を撫で続けていると。



「なんか、眠くなるーっ」

「寝るなら部屋行ってね」

「んー」



あいまいな返事。

だ、大丈夫なのかな?


ここで寝るとか……ないよね。