瞬間、まるで巨大な手に体をつかまれて、投げつけられたように、美花の体は、鉄格子でできた橋の欄干に叩きつけられる。 「うぐ…っ!!」 さらには体が宙に浮き、そのまま地面に叩きつけられる。 何度も、何度も。 骨が砕ける音がする。服と肌が裂け、血だらけになっていく。 「美花!」 私と祐希は美花に駆け寄ろうとする。 しかし、喰喰が私達に手をかざすと、私達の腕は縛られたように後ろにまわり、足は地面に縫いつけられたように、ピクリとも動かなくなってしまった。