☆☆☆ 「凛夏、命は助かったってね」 「もう声が出るかは分かんねぇけどな。空と萌華はよりをもどしたらしいが…」 私は夕日が沈む海沿いを、美花と二人で歩いていた。 「儀式どうする? やり方は分かったけど…」 私はメモ書きを握る。 「……私はやってみるよ。今日の見て、さすがにビビったけどさ」 「美花…」