凛夏が下着に手をかけると、先生は教室にあった布で凛夏の体を隠す。
もしかして、クラスメートの前で露出するのが、凛夏の背負った不幸なの?
そう思ったけど、違和感に気づく。
「熱い、熱いっ…」
さっきから凛夏は、そればかり繰り返している。
……なんだ? 嫌な匂いがする。
そのとき、
「熱いいいいいいっっつつ!!!」
凛夏の体が、炎に包まれた。
「きゃああっ!!!」
どこから発火したのかも分からない。
強いて言えば、凛夏の体から発火したとしか思えない。
凛夏の肌はみるみる焦げていく。
さっきまで喜んで凛夏の裸を見ていた男子達も、一瞬で蒼白となる。
真っ赤に肌が焦げた凛夏は、私の机に横たわる。
「あいつだ……あいつが、私を…」
美人ではあったその顔は、もはや原型をとどめていない。
皮膚は焼けただれ、見るだけで痛々しい。