ありえない。なんでこいつが…


「メイ?」


なんで響介がここに!!?


沈黙の中、シャワーの音だけがする。


私と響介の視線は、ごく自然な流れで、顔から、下の方へ向かう。


「うわっ、へ? うあっ!?」


少しは恥じらえ!!


少しは隠せ!!!


「ねぇ、メイ?」


響介がキョトンとした顔で言う。


「なんで君、ズボンをはいてないんだい?」


その一言で、火山が噴火するみたいに、顔が熱くなる。


「み、見るな、変態ーーーーっ!!!」


近所迷惑必至の大絶叫が、午後七時の藍色の海に響くのだった。