直撃は避けたが、まるで車にはねられたような威力だ。


「さすが化け物だな。半殺しにして言うこときかせてやろうと思ったのに」


長くて赤い髪をポニーテールにした女子生徒。目つきは鋭く、まるで鷲のよう。


「あれ?」


女の手首から、血が流れる。


「へぇ、とっさに袖に忍ばせたナイフで切り込んだってわけか。あと1cmで橈骨動脈を切断できたな」


女は手首の血をうれしそうになめる。私はナイフをかまえ、じっと女の行動をうかがう。


「昼寝中でも人を殺せる準備をしてたってか。ますますおもしれぇ。喰喰……テメェにはこの私……赤羽美花(あかばねみか)様の願いを叶えてもらうぜ!」


こいつが赤羽?


一示さんが言っていた、元不知火で、最強っていう総長?


「まって。私は喰喰じゃないし」