濁流のように、私の頭にはあの日の映像がフラッシュバックした。 駅に響くほどの叫び声をあげ、私はその場から逃げ出した。 どれだけ走っただろう? 気がつくとそこは、私が育ち、家族が殺されたあの家だった。 あんな事件があったから、すでに封鎖されていると思っていたが、外観は昔と変わらない。 ちょうど近くを通りかかったおばさんに、私は声をかけた。 「ここの家の人は? 殺されたんでしょ?」 私がきくと、おばさんはきょとんとした表情を浮かべた。