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「芽依、芽依…」


誰かの声に呼ばれ、私は目を覚ました。


そこは、桜が満開に咲き誇る水辺。


昔、春に家族全員でお花見をした、思い出の場所だった。


「お母さん…」


目の前には、死んだはずのお母さんがいた。


手を差しのべられ、取ると、私は体を起こす。


その近くには、お父さん。


そして、和哉がいた。


「みんな、どうしてここに?」