「うぐっ、うわああっ!」


朱実の体が発火する。


隠されていた音音の死体に火がついたのだろう。


喰喰は苦しみ、炎の中でもだえる。


「人は間違いを犯すと言ったね。たしかにそうだよ。だけど、そんな弱い生き物だからこそ、人は絆を必要とし、誰かと信じ合えるんじゃないかな」


朱実の体が燃え付きようとしたとき、その体から、黒い煙のようなものが出た。


「マ・ダ・ダァァ!!!」


獣のような声を上げ、その煙は私の方へ飛んでくる。


「うぐっ……!」


煙は私を包み込むと、体の中へと入り込む。