喰喰が手をかざすと、私と祐希は糸がからまったように、動けなくなる。


そんなっ…!
あと一歩だったのに…!!


「いいわ。ここまで頑張ったご褒美に、二人には真実を見せてあげる」


喰喰は動けない私の手首に、指をかざす。


するとそこには……


血の契約の魔方陣が浮かび上がった。


「六年前に何があったのか? なぜ私がメイの家族を殺したのか? 全てを知るといいわ…」


私の頭に濁流のように、記憶が、流れ込む。