ドアの前には見張りの男がひとりいて、私は不意をつき、その男を気絶させる。


空き教室に入ると、再び校内放送が流れる。


『メイっ!! 本当に殺すぞっ!! あと一分だ!! 響介はおまえのせいで…』


私は空き教室の放送のスイッチを切る。


「行こう。これで全てが終わる」


祐希が言ったとおり、教室の角の布を取ると、地下へ続く隠し扉があった。


「この教室を先生達が封印し、生徒が入ることを禁じたのも、地下にある生け贄の存在を隠すためだったんだね」


鍵をピッキングで開け、重く閉ざされた扉を開ける。


そこには、地下へ続く長い階段。


私と祐希は手をつなぎ、階段をくだる。