まるで異世界につながっているような、長い階段だ。
真っ暗で明かりもない。スマホの明かりだけを頼りに進む。
ところどころに、生け贄のものであろう血。
ふたりの息遣いが、地下に反響する。
しばらく進むと、扉が見えた。
重い扉を二人で開けると、その先には、広くひらかれた空間があった。
「うわぁ、すごい」
学校の地下にあることが信じられないくらい広く、そして教会をまるごと地下に沈めたような、ゴシック調の空間がそこにあった。
中は薄暗かったけど、松明に火が灯されていて、スマホの明かりがなくても祐希の顔が見えた。
「メイ、見てこれ」



