私と祐希は学校に向かった。


「私が願ったのは、サイコメトリーの力だよ」


「サイコメトリー?」
私がききかえす。


「触れたものの記憶を読み取ることができるの。だからもし、死体を隠した場所の近くを触れれば、死体の隠し場所も読み取ることができる」


私達は学校の近くにある旧校舎に到着した。


「見ててね」


祐希は旧校舎の柱に触れると、目を閉じる。


祐希の手から、淡い光が出る。


その光は電波のように校舎に広がっていき、30秒ほどで祐希の手に戻ってくる。


「ごほっ、げほっ!」
「祐希!!」