音音はいつの間にか教室から出ていた。


私が追うと、音音は凪から奪った最初の記録に火をつけ、燃やしていた。


凪の言ったとおり、最初の記録を手にした凪は喰喰に殺されてしまった。


「でも、凪が残したメモのとおりなら」


私と響介、祐希、空君、萌華、一太郎君の六人は、それぞれ凪のメモに導かれ、学校の裏山にある、千年杉の前に集合した。