お菓子を食べ終え、みんながソファーやクッションに雑魚寝した頃、私は凪に屋上に呼び出された。


「響介が私じゃなくて、メイが好きだってことぐらい、最初から分かってた」


星がキレイな夜だ。凪の瞳にも、星の光が神秘的に輝く。


「だって響介がメイを見る目は、すごく優しくて、温かいから。私はきっと、響介の目にすら映ってない。響介が見てるのは……メイだけだよ」


ほほを赤くして、凪は寂しそうに微笑んだ。


「凪は、それでいいの?」


思わず私がきく。