響介はお風呂上がりで、少し髪が濡れていた。 同じベッドの隣に座り、肩を寄せる。 「いいの? 私に触ると死ぬんでしょ?」 響介はいたずらに微笑む。 「それでも、側にいたいから」 ずるいよ。そんな言葉。また好きになってしまう。 響介は今も、手袋をつけている。 それに私も、響介に触れないように細心の注意を払ってきた。 でも、触れ合えないのは、好きになるほど、死にたくなるくらい、辛い。