私は立ち上がる。
「すぐに行って、友達を助けてきます。そしたら必ず、一示さんも助けに戻ります」
多分、一示さんは一時間ももたない。早くしないと。
「成長したな。メイから友達を助けるなんて言葉がきけるとは思わなかったよ。俺が知ってるメイはもっと自分勝手でエゴイストだった」
一示さんはニッと笑う。けれどその表情に死の影が見え隠れする。
「一示さんも、諦めないでください」
「ああ」
私が書庫を出ようとすると、
「無事に帰ってこれたら、四組の誰が喰喰なのか教えてやる」
「えっ?」
「たまたま見ちまったんだ。桜と話す喰喰が、クラスメートに変わる瞬間を」



