放課後、私と祐希、そして一太郎君と恵里奈は屋上にいた。


「体育のとき、桜の腕を見たの。けれど魔方陣はどこにもなかった」と祐希。


「もし桜が喰喰なら、本当に復讐のために元三組を殺してると思う?」と私。


「さぁ、でも今は……あの二人に任せるしかないよ」


フェンスに寄りかかり、屋上の中央にいる一太郎君と恵里奈の方を見る。


結局二人が出した結論は、桜に謝り、許してもらうことだった。


辰馬はあれから、どこへ行ったのか分からない。


桜は机の引き出しに置き手紙をいれておいたから、もうすぐ来るはず。


十分後、屋上のドアが開いた。


「やっほーっ。話って何かな?」