私は言葉を失う。
「眠ってても、分かってたんだね。美花が自分を犠牲にしてまで、風花ちゃんを守ってくれたって。だからきっと……耐えられなかったんだと思う。美花が風花ちゃんを大切に想ってたのと同じくらい、風花ちゃんも美花のことを大切に想ってたから…」
「……でも、そんなことって…」
祐希はこぼれ落ちそうになる涙を、グッとこらえる。
「私も、美花を殺した喰喰を絶対に許さないから…」
強く、決心のこもった目つき。
美花の死が、祐希の中の何かを壊し、変えていた。
「これ、美花の部屋にあったの」
それはUSBメモリーだった。
「なかを見て。これを見れば、喰喰が四組の誰なのか分かるから…」