虹色アゲハ

だけど数日後。

「ねぇなんで舌入れてくれないのっ?
いつもそう?」

いいかげん焦れったくて、ほんとは身体も上書きして欲しくて、思い切って尋ねると。


「まぁ…潔癖だから?」

「またそれ?」

「っせーな、これでも大事にしてんだよ」

「えっ…
それで手を出さなかったの?」
思わず胸が騒めくも。

「あぁも知らねぇよっ」

「なんなのよ…
じゃあ次する時は入れてよ。
何でもしてくれるんでしょ?」

「はあっ?
どんだけそれに付け入る気だよ…
ったく、これで最後だからなっ?」


でもその約束のせいか。
それからキスを避けるようになった倫太郎に…

望はますます落ち込んでいった。