「きっとそいつ、愛されて育ったんだろうなっ。
そういう奴は自分に自信が持てるし、そのスペックなら尚更そうだし。
俺なんかがとか思いもせずに、そりゃあグイグイ攻めれるよ。
俺だって普通の人生だったら、何にでもなってみせるし。
俺に限らずだけど…
愛する人を幸せに出来るなら、自ら放棄なんてするわけないよ」
それは、先程の望の意見に対する答えで…
「…相手にとって何が一番幸せか、それは仁希が決める事じゃないわ」
「じゃあ望は、自分のせいで相手の人生がめちゃくちゃになっても平気なんだ?
愛する人を危険に晒しても、一緒に罪背負わせても平気なんだっ?」
そう返されて…
何も言えなくなる望。
同じ理由で、自分も鷹巨から身を引こうとしたからだ。
だけど、それならどうすればいいのかもわかっていて。
自分がしてもらったように…
仁希さえいればと、何もかも受け入れようとした時。
仁希が上着のポケットから、ネックレスを取り出した。
「これ、なんだかわかる?」
「…ブラックオパール?」
「の、パチもん。
虹色みたいだからさ、一目惚れして買ったんだ」
そういう奴は自分に自信が持てるし、そのスペックなら尚更そうだし。
俺なんかがとか思いもせずに、そりゃあグイグイ攻めれるよ。
俺だって普通の人生だったら、何にでもなってみせるし。
俺に限らずだけど…
愛する人を幸せに出来るなら、自ら放棄なんてするわけないよ」
それは、先程の望の意見に対する答えで…
「…相手にとって何が一番幸せか、それは仁希が決める事じゃないわ」
「じゃあ望は、自分のせいで相手の人生がめちゃくちゃになっても平気なんだ?
愛する人を危険に晒しても、一緒に罪背負わせても平気なんだっ?」
そう返されて…
何も言えなくなる望。
同じ理由で、自分も鷹巨から身を引こうとしたからだ。
だけど、それならどうすればいいのかもわかっていて。
自分がしてもらったように…
仁希さえいればと、何もかも受け入れようとした時。
仁希が上着のポケットから、ネックレスを取り出した。
「これ、なんだかわかる?」
「…ブラックオパール?」
「の、パチもん。
虹色みたいだからさ、一目惚れして買ったんだ」



