「でも命を狙われる事はないだろっ?
自分の意思や不手際で、この世界に身を置いてるわけじゃないのに…
どう頑張っても、俺は死ぬまで逃げ続けるしかない。
そのせいで、唯一欲しいものにも手が出せないっ」
「出せばいいじゃない!
手に入るかもしれないのに、自ら放棄するなんてバカじゃない?
それが正解とは限らないのよっ?」
すると仁希は「ごちそうさま」と手を合わせて。
「ほんとに旨かったよ。
今までで一番…
こんな料理が毎日食べられるなんて、結婚相手が羨ましいな」
そう言って食器を片付け始めた。
「いいわよそのままでっ」
すぐに手伝うと。
「相手はどんな人っ?
望の心を射止めるくらいだから、やっぱイケメンでエリート?」
「…別に、それで決めたわけじゃないわよ」
「あ、そっか。
愛される幸せに気付いたって言ってたっけ?
てことは、グイグイ攻められたんだっ?」
「仁希っ、その事はもう」
私の中で終わりにしたから、そう続けようとした矢先。
「やっぱ違うよな〜」
と遮るようにして、ソファに座る仁希。
自分の意思や不手際で、この世界に身を置いてるわけじゃないのに…
どう頑張っても、俺は死ぬまで逃げ続けるしかない。
そのせいで、唯一欲しいものにも手が出せないっ」
「出せばいいじゃない!
手に入るかもしれないのに、自ら放棄するなんてバカじゃない?
それが正解とは限らないのよっ?」
すると仁希は「ごちそうさま」と手を合わせて。
「ほんとに旨かったよ。
今までで一番…
こんな料理が毎日食べられるなんて、結婚相手が羨ましいな」
そう言って食器を片付け始めた。
「いいわよそのままでっ」
すぐに手伝うと。
「相手はどんな人っ?
望の心を射止めるくらいだから、やっぱイケメンでエリート?」
「…別に、それで決めたわけじゃないわよ」
「あ、そっか。
愛される幸せに気付いたって言ってたっけ?
てことは、グイグイ攻められたんだっ?」
「仁希っ、その事はもう」
私の中で終わりにしたから、そう続けようとした矢先。
「やっぱ違うよな〜」
と遮るようにして、ソファに座る仁希。



