「恨んで当然だよっ。
結局、守るどころか苦しめて…
あの秘密基地でもずっと待ってたんだろ?
凍てつく寒さの中で、何日も何日も…
店でそれ聞いた時、本当にショックでさぁっ」
「…嘘。
きょとんとして小馬鹿に笑ってたじゃない」
「あぁそれは、クセってゆうか…
俺、ずっとこんな環境で生きてきたから、自分の感情を見破られないようにしてるんだけど。
ショックが大きいとボロが出そうで、そう誤魔化すようになってて」
「…なるほどね。
でもこっちはたまんなかったわよ。
その時もこの数カ月の間も、色々と傷付いてたのよ?」
「うん、わざと傷付けてた…」
切なげに顔を歪める仁希に。
どういう事?と怪訝な顔を向ける望。
「どうせ望との未来がないなら、とことん嫌われようと思ったんだ。
そしたら、こんな奴と切れて良かったって、過去に踏ん切りがつくかなって。
それにどんな理由だろうと、望を苦しめた事に変わりはないから…
下手に誤解を解いたら、苦しみのぶつけ先がなくなって、余計辛くなるかなって」
結局、守るどころか苦しめて…
あの秘密基地でもずっと待ってたんだろ?
凍てつく寒さの中で、何日も何日も…
店でそれ聞いた時、本当にショックでさぁっ」
「…嘘。
きょとんとして小馬鹿に笑ってたじゃない」
「あぁそれは、クセってゆうか…
俺、ずっとこんな環境で生きてきたから、自分の感情を見破られないようにしてるんだけど。
ショックが大きいとボロが出そうで、そう誤魔化すようになってて」
「…なるほどね。
でもこっちはたまんなかったわよ。
その時もこの数カ月の間も、色々と傷付いてたのよ?」
「うん、わざと傷付けてた…」
切なげに顔を歪める仁希に。
どういう事?と怪訝な顔を向ける望。
「どうせ望との未来がないなら、とことん嫌われようと思ったんだ。
そしたら、こんな奴と切れて良かったって、過去に踏ん切りがつくかなって。
それにどんな理由だろうと、望を苦しめた事に変わりはないから…
下手に誤解を解いたら、苦しみのぶつけ先がなくなって、余計辛くなるかなって」



