クールな生徒会長は私だけにとびきり甘い。

顔は相変わらず変えようがないけど、すごい……。馬子にも衣装ってこのことだ。

鏡の中の自分はいつもと違って華やかに見える。


「紗奈ちゃんありがとうっ」

「まあ元がいいからね。やりがいがあったわ」


えっへんと鼻を高くする紗奈ちゃんに、感謝の気持ちでいっぱいになる。

すごいなぁ……。私もこんなふうに、いろんな髪型ができるようになりたい!


「これで瀬名先輩も、更にメロッメロになること間違いなしね!!」

「なっ……ならないよ」

「ふふっ、照れちゃって。あたしも今日は、肌色多めで頑張っちゃう!!」


そう言う紗奈ちゃんは、露出多めの格好で、髪もきっちり巻いている。

どうやら、朝日先輩は大人っぽい人が好き、という情報を入手したみたい。

紗奈ちゃん頑張ってるなぁ……ふふっ、可愛い。

でも……。


「紗奈ちゃんの格好、ちょっと寒くない? 平気?」


今日は気温が低いし、少し心配。


「へーきよ、へーき! ちょっとでも朝日先輩にインパクトと好印象を与えなきゃ……!!」


ガッツポーズをし、「これは神がくれたビッグイベントなの!!」と意気込んでいる紗奈ちゃん。