クールな生徒会長は私だけにとびきり甘い。

先生の言葉に、ビクッとあからさまに反応してしまった。

う、うそ……。赤くなってる……?


「だ、大丈夫です!」

「そーぉ? ならいいんだけど……」


それ以上追及してこなかった先生に、ホッと胸を撫で下ろした。

あぁもう……。なんだか調子が狂いっぱなしだな……。

壁にかかっている時計を見ると、ちょうど長い針がまっすぐに12を指した。

6時だ。さ、片付けよう。

湊先輩も部活が6時に終わるって言っていたから、30分後くらいには迎えに来てくれるだろう。

10分ほどで片付けを終え、何をして待っていようかと思ったとき。

――ガラガラッ。


「お待たせ」


保健室のドアが開いて、制服に着替えた湊先輩が入ってきた。

あれ?


「莉子? どうした?」

「あ、いえ……。思ったより早くて、びっくりしました」


部活って、片付けとか着替えとかで時間がかかりそうだから、もう少しかかると思っていたのに……。

私の言葉に、湊先輩は子供のように無邪気な笑顔を浮かべた。


「うん。急いで来た」


その表情と言い方がとても可愛くて、胸がキュンっと高鳴ってしまう。

……ずるい。