クールな生徒会長は私だけにとびきり甘い。

「うん。超頑張る。またあとで」


顔を隠すように俯きながら、湊先輩は保健室を出ていってしまった。

今の、照れてたのかな……?

湊先輩って……かっこいいだけじゃなくて、可愛いかもしれない。

知らなかった一面を知るたびに、湊先輩に惹かれている自分がいる。

この好きが恋愛感情なのかはまだわからないけど、間違いなく私は、湊先輩のことを好きになっていると思った。


「早く、6時にならないかな……」


今別れたばっかりなのに、もう会いたいなんて……。

……私、変だなぁ。


「お待たせー」

「……っ!」


び、びっくりした……!

保健室の扉が開き、先生が戻ってきた。

「あれ? 兼山くんはもう帰ったの?」

「は、はい……!」


今は聞きたくない名前だったけど、先生にはバレたくなかったから、コクコクと首を縦に振る。


 「そう」と納得したあと、先生はなぜか私の顔をまじまじと見てきた。

……ん? なんだろう……?


「莉子ちゃん、何かあった?」

「え……?」

「顔が真っ赤よ? もしかして熱でもあるんじゃ……」