クールな生徒会長は私だけにとびきり甘い。

「……っ!!」


どこまでも、優しすぎる。

湊先輩のおかげで、さっきまであった恐怖心はもうない。

今あるのはただ、湊先輩がくれた安心感だけ。


「もう平気です。湊先輩が来てくれたから、元気になりました」

「ほんとに?」

「はいっ」


心配そうに聞き返してくる湊先輩に、笑顔を向ける。


「……わかった。それじゃあ部活終わったら迎えにくる」


 「あんまり男と2人きりにならないことと、カーテンはちゃんと開けといて」と念を押すように言われ、自然と笑みが零れる。

この人のそばは、すごく心地がいいなと素直に思った。


「湊先輩……あの」

「ん? どうした?」

「ありがとうございます」


言いたかった言葉を口にして、とびきりの笑顔を渡した。

助けてくれて、安心させてくれて……私のことを、こんなに想ってくれて、ありがとうございます。


「部活頑張ってくださいっ!」


笑顔のままそう続けると、湊先輩はなぜか私を見たままぼーっと固まった。

あ、あれ?

心配していると、ハッと目を見開いて、我に返る湊先輩。

その顔は、赤く染まっていた。