クールな生徒会長は私だけにとびきり甘い。

さらりと言ったその言葉に、目が点になる。


「でも、そんなこと……」


同じ委員会なのに、会わないようにって……普通に考えて無理だよね……?


「保健委員の代表のヤツ知ってるから、俺から言っとく」


あ……そっか。

湊先輩、生徒会長だから……。


「ありがとうございます」


正直、もう兼山先輩に会うのは怖いから、すごくありがたい。


「すごいですね、会長って……」


私1人じゃ、どうにもできなかった。

湊先輩が握る手にぎゅっと力を込めたのがわかった。


「今初めて会長になってよかったって思った。面倒だけど、莉子の役に立てるならその甲斐があったって思う」


そう言って、安心したように優しく微笑む湊先輩。

湊先輩が私に向けてくれる愛情の大きさを感じて、どきりと胸が音を立てる。

この人はどうして……こんなにもまっすぐ、私を見てくれるんだろう。

こんなふうに想われて、嬉しくないわけがない。

嬉しくて、恥ずかしくて、でもどう返事をしていいかわからなくて、視線を下げてしまった。


「こんなこと、よくあるの?」