クールな生徒会長は私だけにとびきり甘い。

「聞いてよ莉子ちゃん。こいつ告白の仕方とか、呼び出すタイミングとか……」

「朝日。それ以上言ったらわかってんだろうな」


湊先輩が、朝日先輩の言葉を遮るように睨む。


「ひー、怖い怖いっ。莉子ちゃん助けてー!」

「莉子に触んな。つーか見んな」

「おま……それは無茶すぎるだろ……」


賑やかなランチタイムが流れる屋上。

湊先輩と朝日先輩のやり取りを、紗奈ちゃんと笑いながら見ていた。


「あ、俺お茶買ってくるわ」


ご飯を食べ終わり、何気ない話をしながら残りのお昼休みを過ごしていると、朝日先輩が突然立ち上がった。


「喉渇いたしー。……そうだ、紗奈ちゃんも行かない?」


え?


「……!? ぜ、ぜひ!!」

「ふふっ、じゃあ行こっか? 邪魔者は一旦退散しまーす」
え、あの……!


引き止める間もなく、行ってしまった2人。

出ていく寸前、朝日先輩がウィンクをしたように見えた。

もしかして、気を使わせてしまった……?

広い屋上で、湊先輩と2人きり。

少しの間、沈黙が流れる。


「ごめん……。あいつふざけてるけど、根はいいヤツだから……」