クールな生徒会長は私だけにとびきり甘い。

私のほうに視線を向け、にっこりと微笑んでくれた朝日先輩。

紗奈ちゃんが力説してたけど……確かに、優しそうな人だなぁ。

なんていうか、湊先輩とはまた違った爽やかなオーラを纏っている人だ……。

今時の髪型に制服の着こなし、女の子から好かれる要素をぎゅっと詰め込んだような外見。

計算し尽くされたような笑顔は、周りにキラキラが飛んでいるようにすら見える。

物腰もやわらかそうな雰囲気だし、紗奈ちゃんが絶賛していたのも納得だった。


「初めまして、小森莉子です」


ぺこりと頭を下げ、私も自己紹介をする。

ちらりと隣の紗奈ちゃんを見ると、朝日先輩を見つめながらうっとりした様子で固まっていた。


「えっと、彼女は私の親友で……」

「と、ととと、富里、さささ紗奈でででです……」

「ふふっ、りょーかい。これからよろしくね、莉子ちゃん紗奈ちゃん」

「か、かっこ、いい……」


紗奈ちゃんが、完全に恋する乙女だ……。


「莉子、ここ座って」


黙って私たちのやり取りを見ていた湊先輩が、しびれをきらした様子で口を開いた。

自分の隣をポンッと叩いて、私に目で訴えてくる。