クールな生徒会長は私だけにとびきり甘い。

「でも、君は俺が知ってる女とは全然違った」


……私が?


「手当てしてもらったとき、俺を特別扱いしなかった。他のケガ人と同じように扱ってくれて、当たり前のように、みんなに優しかった」

「……」

「普通に扱ってもらったことがなかったから、すごい新鮮に感じたんだ」

「……そんな特別なことではないと思うんですけど……」


人に優しくするのは当然だとお母さんに教えられて育ったから、みんなそうなんだと思っていた。

それが当たり前だと思っていたから……。


「でも、俺にとっては逆にそれが特別だった。君みたいな人、初めてだった」


そんなふうに言われると、照れてしまう。


「それからずっと気になってて、目で追うようになって、すぐに、あぁこれが恋かって気づいた」


相槌を打つのも恥ずかしくて、ただ先輩を見つめる。


「最初は、自分が誰かを好きになる日がくるなんて夢にも思わなかったから、すごい動揺した。でも、そんなこと考えていられないくらい、好きなんだ」


先輩の声は、真剣そのものだった。

まっすぐな眼差しを向けられ、鼓動が速くなる。