クールな生徒会長は私だけにとびきり甘い。

今にも泣きそうな莉子をじっと見つめてそう言うと、莉子は困ったように眉の端を下げる。

可愛い……。じゃ、なくて。


「莉子、どうして俺のこと避けてるの?」


できる限りの優しい声でそう聞くと、莉子はあからさまにビクリと反応した。

やっぱり……。避けてたのか。


「お願い、教えて」

「……」


頑なに口を開こうとしない莉子に、更に拒絶されているようで胸が痛んだ。

いったい、何が原因?

俺……莉子のこと、傷つけた?

何か嫌がることをしたのか?

それとも……。

もう俺のこと、嫌いになった?


「莉子に避けられるの……きつい」


情けないと思いながら、本音を口にした。

理由があるなら、教えて。

悪いところがあるなら直す。

莉子に好きになってもらうためなら……。なんだってするから。

そんな気持ちを込めて、じっと莉子の瞳を見つめる。


「湊先輩……」


久しぶりに名前を呼ばれた気がした。


「あ、の……」


観念した様子で、何か言おうとした莉子。

何を言われるのか不安になり、ごくりと息を呑んだときだった。


「湊ー!」