クールな生徒会長は私だけにとびきり甘い。

まさか、単純に俺に会いたくないだけ……?

でも、会いたくない理由ってなんだ?

もしかして……。他に、好きな男ができた、とか?

莉子は優しいから、俺に会うのが気まずくて……。

ダメだ、やめよう。

嫌な方向にばかり考えてしまって、抜け出せなくなりそうで、一旦思考を停止させる。

こんなふうに考えてしまったらキリがない。

わからないなら……。


「本人に聞くしかない……か」


俺は1人決心をして、誰にも聞こえないような声でそう呟いた。

放課後になりHRが終わった瞬間、俺は急いで教室を飛び出した。
一目散に、莉子の教室へと向かう。

クソッ……! 担任のどうでもいい話が長すぎた……。

小さく舌打ちをして、階段を駆けおりる。

莉子のクラスに着いて急いで莉子を探したけど、その姿は見当たらなかった。

間に合わなかったか……。

ていうか、どれだけ俺と会うのが嫌なんだよ……。

人目も気にせず、頭を抱える。


「あのっ……」


背後から女の声が聞こえて、それが自分に向けられたものだとわかった。

もちろん返事はせず、頭の中で莉子の行動を予想する。