クールな生徒会長は私だけにとびきり甘い。

情けないことこの上ないが、莉子に避けられてからというもの、なんにも身が入らない。

昨日なんて、部活の練習試合中、先輩から戦力外通告を受けてしまった。

このまま莉子に避けられ続けたら……。

……そう考えるだけで、恐ろしくてたまらなかった。

さっきまで無言で食べ続けていた富里が、朝日の声にわかりやすく反応し、顔を上げる。

こいつ、朝日と俺への態度が違いすぎるだろ。


「えっ……! 朝日先輩のお願いなら……。いっ……いえ! あたしは莉子の親友ですから!!」


ハッと我に返り、背筋を伸ばし、再び黙々と食べ始めた富里。

朝日でもダメとなると……。いったい、どうすればいいのだろう。

まあでも、富里の口調からして……。


「そんな言い方するってことは、莉子は俺のことを避けてて、かつ理由がちゃんとあるってことか」

「自分の胸に手を当てて聞いてみてください」

「……いや、心当たりがない」


途方に暮れてしまって、頭をガシガシとかいた。

富里が、そこまで頑なに隠す理由がわからない。

莉子に口止めされている?

この2日で、いったい俺は何をした?

……いや、待てよ。