クールな生徒会長は私だけにとびきり甘い。

 「おー!」と手を挙げ、私たちは駅前のカラオケ店に向かった。

紗奈ちゃんと2人で出掛けるのは、久しぶりだった。

湊先輩と知り合う前は月に2、3回は放課後に寄り道していたけど、最近はまったくなかった。

1ヶ月以上ぶりの2人だけの放課後の時間は、とても楽しくて、あっという間に過ぎる。


「あー、歌いすぎて喉枯れたわ」


カラオケでたくさん歌って、店を出ると、紗奈ちゃんが言った。


「ねぇ、なんか食べに行こうよ。お腹ペコペコ」

「そうだね! 私もお腹すいたっ」


そういえば、近くに紗奈ちゃんの好きそうなカフェができていたはず……!

うろ覚えの道を辿って歩いていると、少し離れた場所に見覚えのある人がいた。

……え?

「……あれ? 瀬名先輩……?」


どうやら紗奈ちゃんも気づいたらしく、2人で湊先輩のいるほうを見る。

そこで、私は衝撃的な光景を目の当たりにした。


「……っ!」


せん……ぱい?

隣にいる女の人は、いったい……?


「……うわ……何あれ……」


紗奈ちゃんも、驚きを隠せない様子で凝視していた。

湊先輩と……。その隣に、綺麗な大人の女性の姿。