クールな生徒会長は私だけにとびきり甘い。

「体調どう?」


カーテンを開けて入るなり、ベッドの脇に座る湊先輩。

あ……どうしよう。


「はい、もう、平気です……」


好きだって自覚したら、湊先輩の顔が……直視できない。

恥ずかしくて、鏡を見なくとも、自分の顔が赤くなっているのがわかった。


「そっか……。ごめんな、やっぱり俺のせいだった」


……え?

どうやら、私を閉じ込めた人たちのことを言っているらしい。

申しわけなさそうに目を伏せた湊先輩に、慌てて否定の言葉を探す。


「謝らないでください。湊先輩は悪くないです……! 理由はどうであれ、見つけてくれたのは湊先輩ですっ……」


湊先輩が見つけてくれなかったら、今もまだ体育倉庫に1人きりだったと思う。


「湊先輩が来てくれて、すっごく安心しました……」


だから、そんな顔しないでほしい。

そう思いを込めて湊先輩を見つめると、ゆっくりと先輩が顔を上げた。


「なぁ莉子」


まっすぐ見つめられ、どきりと心臓が高鳴る。

な、なんだろう……?


「抱きしめても、いい?」


……えっ?

湊先輩の言葉に驚きつつも、こくりと頷く。