クールな生徒会長は私だけにとびきり甘い。

「テストの最終日にね、遊びに行くの」


ちゃんと、伝えたい……。


「そのときに……私もちゃんと、伝えようと思う……」


私の言葉に、紗奈ちゃんはにっこりと笑った。


「いや~! ついにかぁ! 頑張れ莉子」

「う、うんっ!!」

「あたしも全然脈なしだけど、めげずに頑張るわ!!」


きっと朝日先輩のことを言っているんだろうと思って、私もガッツポーズを作った。


「紗奈ちゃんのこと、応援してるよ……!」


お互いに頑張ろう!!と、ぎゅーっとハグをする。

それがなんだかおかしくて、2人で笑い合った。

そんなことをしていると、突然カラカラと開かれた保健室の扉。


「莉子、いる?」


その声は、紛れもなく湊先輩のものだった。


「あらま、ナイトのお迎えね」


ボソッと私だけに聞こえる声でそう言うなり、立ち上がった紗奈ちゃん。


「莉子ならいますよ! じゃあ、あたしは失礼します!」


そう言い残して、保健室を去っていった。

2人きりという状況に、酷く緊張してしまう。

こっちに近づいてくる湊先輩の足音に合わせて、ドキドキと心臓が高鳴っていた。