恥ずかしくて、顔に熱が集まる。
そんな私を見ながら、紗奈ちゃんと、その後ろにいる朝日先輩は、ホッとした様子で胸を撫で下ろしていた。
2人の反応からして、とても心配してくれたんだと思う。
「紗奈ちゃん、朝日先輩、心配かけてごめんなさい……」
学校中を探してくれたのかもしれない。
私のために……。たくさん迷惑かけちゃって、申しわけない気持ちでいっぱいになった。
「いいのよ、そんなの!! 莉子が謝ることないんだから!!」
そんな私に、優しい言葉をかけてくれる紗奈ちゃん。
「怖かったでしょ? 湊先輩が先生に事情を説明してくれてるみたいだから、もう少し保健室で休んどきなさい。もう昼休み終わるから、あたしたちは行かなきゃいけないけど……授業終わったら来るからね」
そう言って頭を撫でてくれる紗奈ちゃんに、こくりと頷いた。
「うん……」
紗奈ちゃん……。ありがとう。
改めて、私は素敵な友達に恵まれているなと痛感した。
「あのクソ女ども……。許さない!!」
「紗奈ちゃん、激おこだね」
そんな会話をしながら保健室を出ていった、紗奈ちゃんと朝日先輩。